玉ねぎのあれは目にしみる。

〝考え厨〟の頭の中のキロク。

むかし雑誌に載ったときの話をする

 

 

1.むかし雑誌に載ったときの話

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※これはイメージ画像ですが

 

8年前、私は建築デザインの仕事をしていた。

 

新築の戸建て住宅のコーディネーターをやっていたんだけど、個性的なお客さんしかうちの会社には来なかった。お客さんのこだわりを徹底的に実現する、ゴリゴリの注文住宅だけを作ってるデザイン特化型の建築会社だったんだよね。

 

コーディネーターなんて適当なゆるふわ系のそれっぽい名前が付けられているけど、仕事内容と働き方だけでいったら、まじで人におすすめできるようなものじゃないですね(笑)。

 

1つの家を作り上げるまでに一人でなんでもこなさないといけない役割だったから、そのおうちへの関わり具合といったら多分他社では経験出来ない深度だったと思う。

 

その仕事で、

 

わたしが手掛けた渾身の自信作が雑誌に2度掲載されました。

 

1度目は、会社のHPを見た編集社から会社に電話がかかってきて「雑誌に掲載したいのですが」みたいな運びだったと記憶しています。

 

2度目は、別のおうち。

巻頭特集のトップページに見開きでババーーンと写真が載っています。

 

もう8年くらい前の話だしすっかりこの事を忘れていた。

でも前回チームプレイの記事を書いていて、この時のことを思い出した。

 

urarie.hatenablog.com

 

 

2.自分の本領が発揮されるときって知ってますか?

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世の中の人たちは「自分の本領が発揮されるとき」というのを、自己認識しているものなのかな?

 

わたしはさ、正直あんまり分かんないんだよね。

 

だからこうやってブログを書きながら自分を内観したり、人との関わりの中で気付いたことを言語化しつつ、ちまちまと記録をとっているわけですよ。

 

でも、前回のヨンケイの記事を書いたことで、

 

わたしは一人で頑張るよりも

誰かと何かを成し遂げるときの方が頑張れるタイプ

 

と認識するきっかけとなりました。

 

というのもさ、「好きなスポーツは?」という前週のはてなのお題は、自分にとっては割と簡単に答えられるテーマだったのよ。1週間もあれば書き上げられるだろうなーと軽い気持ちで着手した。

 

なのに実際書き始めてみると、当時の記憶がフツフツと蘇ってきて楽しくなってしまった。ライティングハイみたいな状態になっちゃったんですよね。

 

ちょうど今読んでいる本にこういう記述がある。

 

「無邪気な書き手」と「イジワルな編集者」

 


書くのがしんどい

 

気持ちのいい文章が書きたくて「書く」ことにフォーカスした書籍を何冊か読んでいるんだけど、この書籍の著者は自分の中に2人の役割をつくるとよいと主張していらっしゃいます。

 

まずは無邪気に自分の思うままに文章をダーーッと書く。

そうして出来上がった「ひとりよがりの文章」を、今度はイジワルな編集者が推敲していくのだとか。

「これわかりづらくね?」「ここおもんねー」って具合に。

 

この理屈で言うと前回の記事は「無邪気な書き手」のムジャキさが暴走しすぎて、編集者の持ち時間が足りなくなってしまったパターンです(笑)。1週間後の期日までに編集しきれませんでした(笑)。つらみー。

 

はてな今週のお題にどう付き合っていくかは一旦さておき。

 

「こんなに饒舌に語れるものが自分の中にあるんかー」っていうのが良い発見だったんですよね。

 

なんか、歳を重ねるごとにブレーキかけるのが上手くなりすぎて・・・いや、違うな。アクセルをかけるのが下手になり過ぎて、だ。

 

そう、アクセル全開になることが下手になり過ぎている。

 

アクセルは全然壊れてないんだよね。踏み込むことが出来なくなっているだけで。

 

その見えないラインを自分が超えられるトリガーってなんなんでしょ?

そう考えてみたんだけど、やっぱり「チームプレイ」ってとこなのかも。

 

仕事も趣味もなんだって、チームで取り組むことはワクワクするし底力的なやつも出るんだよね。

 

ここでやっと冒頭の雑誌の話に戻るんだけど。

 

そういえば雑誌に載った2つの作品を手がけているときも、大好きなチームで取り組んでいたときだったなーって思い出したんですよ。

 

自分は建築デザイン・空間デザインも勿論好きだったんだけど、好きな仕事だから頑張れたというより「好きな人のために頑張った」って感覚。

 

お客さんのことがとにかく大好きだった。

 

ちょっと具体的なことを書くのがはばかれるくらい当時は忙しく、責任とプレッシャーが大きすぎる仕事だったんだけど、命を削ってでも完遂できたのは、間違いなくお客さんの存在のおかげ。

 

週一の打合せを半年間つづける中で、その人たちの好きなもの、価値観から人生観、将来の話まで、相手の人生の全てをこってり取材する訳よ。生涯そこで暮らしていくことになる、たっかい買い物なんだからさ、こっちも向こうもそりゃ全力な訳ですよ。

 

ちょっとオーバーな例えなんだけど、自分にとってこの時のお客さん達はさ「死線をともに超えた仲間」みたいな存在なんだよね(笑)。

 

 

3.いつかこのブログは秘密基地に出来たらいいなと思う

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また機会があれば別の記事に書こうかと思うけど、結果的に今はこの仕事をしていません。簡単にいうと限界点を超えてしまいました。

 

色々と消化不良のこととか、苦い想い出も数えきれないほどあるんだけどさ、その時のお客さんとは今でも交流が続いている。自分が作ったその新しい家に何度も泊めてもらったりさ、子供が出来たら連れていったりさ。

 

辞めてしまった申し訳なさもあって、会うことで少しチクチクと心が痛むんだけど、それでも受け入れてくれることに感謝しかありません。

 

 

自分はやっぱり「チーム」として動くことで実力以上の力を発揮できる人間です。

 

残念ながら、一人で最高傑作を生みだせる様な職人タイプじゃないんだよな。

そういうエピソードよく考えたらめちゃめちゃあるわ(笑)。

 

ブログをさ、ずーーっっと続けていきたいと思っているんだけど、

 

ここは自分の舞台ではなくてバックヤードみたいな位置づけだな

 

って思うとしっくりくる。

 

イメージ、子供の頃の秘密基地みたいな。

 

小学校の頃、体育館倉庫の裏にほんとに秘密基地を作ってたんだけどさ。当時はそこで色々友達と面白いことを考えたりしてたなー。

 

ロケット作るか!みたいな話を基地でこそこそと計画立てて、いざ公園に出撃!

公園でロケット打ち上げるもあえなく失敗。

秘密基地にとぼとぼと戻って来ては、リベンジ会議してまたワクワクする、みたいな。

 

自分はチームプレイで本領発揮するタイプだから、そういう仲間がいたらきっとバカみたいなこと考えながらどっかにダーッと走って行って、傷だらけになっても笑って帰ってくるんだろうな~って思う。

 

大人になるにつれてアクセルの踏み方をどんどん忘れてしまっている自分だけど、こうやってブログで棚卸しをしてく中で、やっぱり毎日ワクワクしながら無邪気に生きてたいよなって思っちゃうよね。

 

あー、もっともっと出会いたいねー。

自分の中のオモシロサとチカラが全解放されるような人たちと。

あ、これは他力本願ともいうやつか(笑)。いかんいかん。

 

何か想像したらちょっと楽しみになってきたので、ワクワクした気持ちのまま今日は〆ます。

 

やっぱおもろいことをやっていきたいですね。

 

 

*うらりえ*