玉ねぎのあれは目にしみる。

〝考え厨〟の頭の中のキロク。

自分のコンセプトの見つけ方

 

 

1.こんな方のヒントになるかも

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よろしければどうぞ

 

TwitterInstagramYouTubeやブログ。今は一個人が簡単に情報発信を出来る世の中になりましたよね。私もこうしてブログを運営していますが、やはり発信のコンセプトを固めるということは大事だと痛感しています。

 

発信のコンセプトを固めることって、簡単な様で難しいんですよね。私の様な凡人であれば尚さら(笑)

 

「発信のコンセプト=生き方のコンセプト」とも通ずるところがあると個人的には思っているのですが、土台がしっかりしていると軸のある発信どころか、実りある生活にも繋がると感じます。

 

前回の記事にも書きましたが、私も今まさにブログでの情報発信の軸を探し固めているところです( -᷅_-᷄ ๑)ムム そんな時、以前読んだ本のことをふと思い出したのですが、この本の考え方を取り入れること道が開けてきました!◝(⑅•ᴗ•⑅)◜パァ

 

なので、どなたかの道が開けるきっかけになればいいなと思い、今日はこの本のことを共有したいと思います。私の様に発信のコンセプトに迷う方以外にも、あらゆる方にオススメの考え方です。

 

こんな方にオススメ
  • 発信のコンセプトがなかなが定まらない方
  • 自分の個性の見つけ方を知りたい方
  • 今年の目標を定めたい方
  • なんとなく最近うまくいっていない方

 

 

2.自分のコンセプトの探し方

○コンセプト探しは〇〇探し

結論から言うと「自分が好きな “分人” を見つけよう」というアプローチ法です。

 

皆さんは“ 分人”という言葉を聞いたことはありますか?(˙˙*)

 

簡単に説明すると、“ 分人”とは人間の最小単位である「個人」をさらに細かく分けた人格の単位です。『私とは何か 個人から分人へ』という書籍の中で、著者である平野さんが新たに定義されている概念です。

 


私とは何か 「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)

 

…と言われてもピンと来ないと思うので(私がそうでした笑)、もう少し具体的に説明します。

 

人はみんなその場の空気に合わせて、人格をいくつか切り替えながら生活しています。

 

例えば家族の前ではクールなしっかり者でも、友人の前ではおちゃらけたお調子者だったり、はたまた恋人の前では甘えた顔を見せたり。また職場の自分ひとつ取っても、上司の前なのか、後輩の前なのか、お客様の前なのか、対峙する人や状況に応じて違った顔を見せるもの。

 

これらの様々な顔は意識して「仮面」をかぶっている訳でも「キャラ」を演じている訳でもありません。自然と誰でもそうなるのです。

 

この顔ひとつひとつがあなたの“分人 ”です。

 

 

○私がコンセプト探しに苦労した理由

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the 迷子

 

著者の平野さんは、「個人」という単位では大雑把すぎて扱いづらい問題も、「分人」という単位で考えれば整理しやすいよ、ということを仰っています。

 

私の中にも様々な分人がいますが、私はこの分人たちの真ん中に、核となる「本当の自分」がいるものだと思っていました。だから「本当の自分=個性」がなかなか言語化できなくてグルグルしていました( ˊᵕˋ ;)こっちではこんな個性を発揮しているけど、あっちではこんな個性が全面に出てるしなぁ…という具合にグルグル…(笑)

 

こうして“ 個人”という大きな単位で自分を捉えようとすると、矛盾や不都合が出てきてしまい考えがまとまらない訳です。

 

 

○個性は流動的

一方、平野さんが提唱する分人主義という考え方の中には「本当の自分」という概念はありません。存在するのは複数の分人だけです。対人関係ごとに見せる複数の顔が、すべて「本当の自分」である、という考え方です。


そして、その人らしさ(個性)というものは、その複数の分人の構成比率によって決定されます。なので、分人の構成比率が変われば、当然、個性も変わるのです。

 

『個性が変わるのは当たり前』

 

私はこの言葉でグルグル、モヤモヤから何だか抜け出した気がします。

 

少し私の話になりますが、私は出産を機に自分の中に新しい分人が爆誕しました。そう「母」の分人です。そしてその新しい分人は新人のくせに、構成比率 堂々の第一位に鎮座しております( `ᾥ´ )笑  こうやって子供の誕生と共に突然に分人の構成比率が劇的に変化したことで自分の個性も変わったんだなぁとストンと腹落ちしました。

 

こういった大きな変化は親になることに限ったことではないですよね。人生のシンボリックな出来事があれば、誰でも新たな、そして大きな分人が作られます。そして各分人の構成比率が急激に変わることもあります。入学、卒業、就職、転職、恋人の変化、結婚など、他にも様々なことがきっかけになりえると想像できます。

 

分人のラインナップが変われば、また、その比率が変われば、個性は当然に変わるのです。

 

 

○個性をコントロールする

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個性はAボタンでジャンプし、Bボタンで走ります

 

また分人は、新たな人・環境・モノと出会う度に新たに自分の中で作られます。そして、逆にその人・環境・モノとの接点がなくなれば、その分人は消滅します。

 

これはつまり、ある程度自分の中の分人は、自分でコントロール出来る部分もあるということなのでは?と思います。

 

ある出会いにより、それ専用の分人が新たにつくられるのは無意識下で行われる自然現象です。ですが、そうやって生まれた分人たちの中から、自分で分人たちを取捨選択出来ることは出来る。つまり、自分が好きな分人のパーセンテージを大きくし、逆に自分が好きじゃない分人は消してしまう、なんてことも可能な訳です。

 

個性は先天的なものであり、コントロールする事なんて不可能と思いがちですが、新たな分人を作ったり、その比率を変えることで操作することが出来るんだと思うと、面白いのではないでしょうか。

 

 

3.自分が好きな分人、理想的な分人比率について考える

○どんな分人が好きか

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どのブンジンちゃんがお好み?

 

みなさんは、いま自分の中にどれくらいの分人が存在していますか?また、その中にあなたが好きな分人はいますか?

 

発信のコンセプトを考えるにしろ、今年の目標を考えるにしろ、なんとなく不調な毎日を変えたい時でも、自分の中の「好きな分人」を土台にこれからを考えてみてはどうでしょうか?

 

例えば私でいうと、我が子を叱ったり諭したりしている時の「厳格な親」「しっかりとした大人」としての分人はあまり好きではありません。多分まだ自信もないし、なんとなく違和感を感じているのが原因だと思います。

 

だけど、同じ親としての分人でも、娘の目線まで限りなく近くおりて、まるで「娘の友達」になっている時の分人は好きです。親として対応するというよりかは、大事な親友の話を聞こうとしている時の姿勢にかなり近い感じ。また、面白そうな遊びやアイデアを思いついた時の「これとあれをこうしたらめっちゃ面白そうじゃない!?(´。✪ω✪。 ` )●●ちゃん、これ好きそうー!!」などと無邪気な好奇心から娘に提案する時は、ワクワクした気持ちで友人を先導する時に似ていて、そんな自分は好きです。

 

他にも友人の前での分人といっても、中学からの友人との分人と、社会人になってから出来た友人との分人では、かなり違います。どちらの分人にもそれぞれ違った好きな面とそうじゃない面があります。

 

好きな分人たちを見つけてそこを土台とすることで、理想的な分人比率をつくることも出来ます。

 

 

○分人の整理を後押ししてくれる映画

好きな分人の比率を大きくする一方、好きじゃない分人との決別、分人の整理も同じくらい重要です。しかしこちらは時に勇気が必要で大きな決断を要すると思います。

 

そんな時にぜひ見て頂きたい映画があります。きっと分人の整理を後押ししてくれるはずです。

 

真木よう子さん主演の『脳内ポイズンベリー』というラブコメ映画です。

 


脳内ポイズンベリー

 

7歳年下のフリーター早乙女に恋をしたアラサー女子いちこ。「話しかける?」「話しかけない?」恋するいちこの頭の中では、擬人化した5つの思考“ポジティブ”、“ネガティブ”、“理性”、“衝動”、“記憶”が脳内会議を繰り広げながらいちこを動かしていく様子が描かれています。この脳内会議の描写がかなり面白い映画です(笑)

 

この映画のラストの方で「分人の整理・決別」に通ずる印象的なセリフがあります。

 

↓ ちょこっとだけ

↓ ネタバレ要素を

↓ 含みます

 

いちこはひとめぼれした早乙女と付き合うことが出来たのですが、最終的には迷いに迷った末、いちこから別れを告げます。その時のいちこの印象的なセリフがこちら。

 

「早乙女のことは好きだけど、早乙女といる時の自分は好きじゃない」

 

この映画を見たのはもう5年以上前ですが、今でも覚えているセリフです。

 

この考え方は個人的にとても好きです。対象の人・モノ・環境のせいにせず、それによって作られる分人をどう感じるか?で判断する考え方。悩ましい選択・決断をする時でもとても納得感があると感じます。

 

もし今あなたの中に好きじゃない分人がいる場合、ぜひ見て欲しい映画です。

 

 

4.余談&まとめ

まだ分人主義という考え方を知らない頃に、私は自分の中の分人について言語化しようと過去のブログ記事で実は試みていました。

 

urarie.hatenablog.com

 

そして、なんとなく当時の分人比率に違和感があって、今思えば「本当の自分」たるものを探そうとしていたのかな、と思います。

キョロ(・ω・`三´・ω・)キョロ

 

でもそうじゃなくて、その一つ一つの顔が全て本当の自分であり、ナチュラルな個性であること。そして、その個性は環境や状況に応じて流動的に変化するものであること。好きな分人を土台として、心地よい分人比率をある程度自分でコントロール出来ること。そうやってふんわりと自分を客観視することで、その時々の自分の軸(コンセプト)や変化を前向きに受け止められる様になりました。

 

生きていれば、誰にでもシンボリックな出来事や変化は起きると思いますが、もし自分のコンセプトが見えづらくなった時は「自分が好きな分人」を探してみてはいかがでしょうか?( ¨̮ )

 

 

 

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