1.不思議プロジェクト、完結
知らない誰かと交換日記をするプロジェクト -buddy log- が、9ヶ月の時を経て無事終了しました。(しかもアナログのノートだよ。エモエモのエモってことにしておいてね。)
プロジェクトを終えてみて感じた所感を、前回に引き続きキロクしていく。
前回は、2人の参加者の方の内「太陽さん(偽名)」という20代男性とのやり取りから感じたことを書かせていただきました。
今回は、もう一人の参加者である「夜明さん(偽名)」という20代女性とのやり取りで感じたことについてのキロク(個人情報に触れない程度のログ)。これまた多くの感動と気付きがありました。もちろん反省も。
2.鳥肌が立った1枚の絵
今でも忘れられない、とある1枚の絵。夜明さんが私宛に描いて送って下さった絵が、私の全身に鳥肌を立たせました。いや、もはやあの一瞬は鳥になってた、かも鴨、ですね。
事の発端は、私が夜明さん宛に発信した最初の郵送便にこんなイラストを描いて同封したんです。
このプロジェクトを始めるにあたり、一番不安だったのが「そもそもご応募ゼロだったらどうしよう…」ってことでした。
だから、何の接点もない所から私の事を見つけて下さって、しかもご応募まで頂けて、感激過ぎて。
「何とかこの喜びと感謝を伝えたい」
そんな気持ちで手描きのイラスト(裏にはお手紙)を書いて、交換日記と一緒に同封してお届けしたんです。
そしたら返信の便でイラストが同封されていました。
アンサーソングならぬ、
アンサーイラスト&アンサーレター…。
いや、エモすぎ。
遊びゴコロ、ありすぎ。
キュン、です。
夜明さん、ありがとう。
一瞬で私は〝夜明ワールド〟に引き込まれた。
ずる、ずる、ずるるる。
3.#2 拝啓 夜明さんへ
そんな夜明さんにそっとお手紙を置いておく。勇気が出ずにこんな間接的なアクションしか出来ない自分にシュンてなりつつ…。
拝啓 夜明さんへ
***
夜明さん、お久しぶりです。
お仕事は順調でしょうか。
私にとって夜明さんとの出会いは感動の連続でした。
「似てるけど
どこか違う
だけど同じにおい」
これは私の好きな言葉なのですが、まさに夜明さんのことだと感じています。
私は夜明さんからのノートを読む度に凄くワクワクしました。今思うと、夜明さんと自分を少し重ねて見ていたのかもしれません。
交わしたノートはもう私の元から手離れしているにも関わらず、夜明さんの書かれる心地よい言葉や、テキトーに描いた風なのにやけに上手すぎるイラストたちが、まだまだ記憶にペッタリと張り付いています。
夜明さん、
これからもご自分の気持ちに正直に、
ご自分の信念に従って生きて下さいね。
例えこれから先マイノリティとなる事があっても、
もし女性であることが壁の様に感じる事があったとしたも、
時にご自分の選択に自信が持てない時があったとしても、
夜明さんの心の赴くままに、軽やかに毎日を過ごして欲しいです。
また何かの縁で巡り合えそう。
そんな気がしています。
また近い内にお目にかかれますことを心待ちにしています。
***
うらりえ
4.違和感を無視するな
柄にもなくちょっと強めのタイトルですが、これは自分への戒めの言葉であり、誰かに向けての刃ではありません。
夜明さんと交換日記をする中で、私は気付いてしまった。自分の中に散らばる小さな小さな違和感の欠片たちに。
気持ちよく自分の隙間にパチッとはまらないピースが実はちらちらとあるにも関わらず、その違和感を正当化して、しまいには気付かないフリをして、ちょっと強引にググッと押し込んで息してた。
- そういうものだからって納得させて。
- もう大人なんだからって諦めて。
- 忙しいからって妥協して。
あー、ほんと、全部つまんない生き方。そんな〝つまらん街道〟のド真ん中を気付いたら闊歩してた自分。ちーっちゃな違和感を無視し続けた結果、麻痺してた。心が鈍感になってた。
小さな違和感を無視するな。
ほんとは気付いているくせに。
たまには完璧にピッタリくるまでこだわってもいいじゃん。
ほんとは気になってるくせに。
別に今すぐ〝イワカン〟撲滅キャンペーンを開催しなくたっていい。遠くの方にゴールの旗をそーっと立てて、じわじわと整理していけばいい。道中で余分なモノをそろりそろりと削ぎ落として、ひとつずつイワカンを手に取って、眺めて、キレイに整えていこう。
5.プロジェクトのこれからについて
一見馬鹿にでもされそうな、おかしなプロジェクト『知らない誰かとの交換日記』。
これは自分の中の小さな小さなイワカンを掬(すく)ったプロジェクト。
みんなの中にある小さな小さなイワカンも救えたらいいなと思ってやってみたプロジェクト。
実は色んな想いを込めた企画でした。ただ「ちょっと背伸びし過ぎたかな」っていうのが反省。次やる時はもっともっと等身大で楽しんでやってやろうと思ってる。
プロジェクト中の所感を過去の記事にもまとめているけれど、「知らない誰かとの交換日記」は全然繊細じゃない。大胆かつ刺激的で、遊び心にまみれてる。私にとってはもはやアートに近い。いや、これほんとに。(アートって大義だけどね。)
カラメルプリンの底にひっそりと隠れてる〝カラメル〟。
みんなが普段は隠してる〝カラメル〟。
知らない人の〝カラメル〟をいきなり食べる、ちょっと不思議でおもしろいワクワク体験。
子供のころ、面白い遊びを見付けちゃったときの、あの時みたいな感覚になった。
現実的に第2回をやれる目途は立っていないけど、またしたいと思ってます。
デジタル版もありかなぁ、とか、アナログならあの会社のノートでやりたいんだよなぁ、とか、何度か出来たらOB・OGを絡めてあんなこともしたいなぁー、とか、夢は色々あるんだよね。
兎にも角にも、夜明さんと太陽さんには感謝です。本当にありがとうございました。
*うらりえ*
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P.S.
お二人それぞれの偽名「太陽」「夜明」は、私からお二人へのメッセージを込めて、意味をもたせた偽名にさせて頂きました。