パラレルキャリアという生き方を選びました
「パラレルキャリア」ってご存知ですか?簡単に言うと、本業を持ちながら第二の活動をすること。オーストラリア人の経営学者 ピーター・ファーディナンド・ドラッカーによって提唱された言葉です。
ドラッカーによると、パラレルキャリアにおける第二・第三の活動には明確な定義はなく、「収入」を得ていない活動も含めるのだとか。だから、副収入を目的とした「副業」とは別物なんですよね。
パラレルキャリアは、収入源を増やす事が目的ではなく、キャリアアップやスキルアップ、本業では得られない経験を得ることを目的としている点が、副業とは大きく違う点です。
さて、ご挨拶が遅れましたが。お久しぶりです、ブログ主の うらりえ です。数ヵ月このブログをお休みしている間に、私は人生の岐路に立たされてました(いきなりヘビーテーマ到来)。今後のキャリア、人生についてじっくりと考えざるを得ない状態となり、「パラレルキャリア」を継続することを選択しました。かれこれパラレルキャリア歴は5年になりました。
「パラレルキャリア」を選んだ私ですが、得るものもあれば失ったものもある訳でして。でも合う人にはかなりフィットしている働き方・生き方だと思います。
今日はそんな「パラレルキャリア」について、私の事例をなぞりながら語る回。
- パラレルキャリアって何?
- 将来への漠然とした不安がある…
- 転職しようか迷ってる
- 自分の個性がわからない
何か参考になれば嬉しいです。
\ 参考記事 /
▼仕事を続けるか辞めるか悩んでいた頃の話
パラレルキャリアに向いている人はこんな人
パラレルキャリアを邁進しております私が考える「パラレルキャリアに向いている人」は以下のような人です。1つでも当てはまる人は、パラレルキャリアという生き方を選択肢に入れてみてもいいかもしれません。
- 好奇心旺盛な人
- 行動力がある人
- 多趣味な人
- 器用・要領がいい人
- 会社員
- 現時点でやりたいことがハッキリと決まっていない人
- 「お金」は目的ではなく手段だという価値観の人
好奇心旺盛/行動力がある
パラレルキャリアは『キャリアの掛け算効果』が期待できる点が最大のメリット。本業×第二のキャリアで新たな道がひらけることも。
例えば私の場合、『日記(趣味) × twitter(興味があって新しく始めた事)』の掛け算で、「知らない誰かとの交換日記プロジェクト」というアイデアが生まれました。
\ 参考記事 /
多趣味
複数のキャリアを並行して築いていくパラレルキャリア。キャリアの数が多ければいいという訳ではありませんが、多趣味な人にとっては相性がいいです。第二・第三のキャリアを始めるときのハードルが低く、フットワークの軽さに繋がります。
器用・要領がいい
複数のキャリアを進めるにあたって、スケジュール管理や体調管理などは大切。休日や、本業の開始前・休憩中・終了後などの時間をうまくつかって、第二・第三のキャリアを育てていく必要があります。器用な人、要領がいい人は、パラレルキャリアを上手く築いていきやすいでしょう。
また、私自身もそうですが、「母である」「妻である」ということも第二・第三の立派なキャリアになります。自覚はなくても器用に複数のキャリアを既にこなしている人は意外にも多いものです。
\ 参考記事 /
▼ パラレルキャリアをスパイ化してみた話
会社員
会社員こそ実はパラレルキャリアに向いています。多い・少ないはさておき、安定した収入が本業で得られている、というのは絶好の環境だからです。第二・第三のキャリアを築くにあたり、そこで収入を得ることが目的となってしまっては視野が狭まってしまうからです。
現時点でやりたいことがハッキリと決まっていない
パラレルキャリアを一番オススメしたい人がこういうタイプの人です。というのも、私自身もこういうタイプの人間だからです(笑)
\ 参考記事 /
▼ やりたいことがハッキリしない人間がはじめたブログについて
「やりたいことはハッキリしていないけれど、やっていることはある(例:本業や趣味)」という場合、また、「今やっていることを今すぐ絶対辞めたい訳ではない」という場合は、それを辞めることなくパラレルキャリアの1つとして育てていくことをオススメします。何かを続けた先にしか見つからない「興味」や「あなたの強み」もあるからです。
\ 参考記事 /
▼ やりたいことがハッキリしない人間が「継続」の先に見つけたもの
「お金」は〝目的〟ではなく〝手段〟だという価値観の人
「パラレルキャリア」と「副業」、どちらがあなたに合うか。その大きな分かれ道は〝お金に対する価値観の違い〟です。
「とにかく副収入がほしい」という方、また「収入が得られない活動ではモチベーションが上がらない」という方は、副業の方が向いています。一方、「第二・第三のキャリアを通して新たな生きがいや可能性を探ることが目的」であり、「それを実現する為の必要経費としてお金が必要」という考え方の人はパラレルキャリアの方がフィットします。
また、今すぐに副収入源とはならなくとも、ゆくゆくは磨いたキャリアで収入を得ることも当然不可能ではありません。徐々にキャリアを移行していくことも期待できます。
\ 参考記事 /
▼ 「お金が目的。」も決して卑しくないよ、という話
【実例】私のパラレルキャリアについて
ここで、具体例として、5年におよぶ私のパラレルキャリアの話を時系列に紹介させて頂きます。
パラレルしだしたきっかけ|第二のキャリア「ブロガー」
私がパラレルキャリアについて考え始めたきっかけは「出産」です。当時はまだ妊娠すらしていませんでしたが、出産を意識しだした頃でした。「もし子供が出来たら、今の自分の仕事について、胸を張ってやりがいを語れるだろうか?」──そんなことを考え始めたら、このままではいけないなと思いました。ここで本業とは別に『ブロガー』としての第二のキャリアがスタートしました。
さらに派生|第三のキャリア「イラストレーター」
そしてブログを続ける中で、ブログの方向性=しいては『自分の個性』について考え始めました。
\ 参考記事 /
自分の個性を言語化しようとした結果、当ブログ「玉ねぎのあれは目にしみる。」以外のブログを始めることにしました。そこで、第三のキャリア『イラストレーター』も発足。ブログの中でもっと自分らしい表現を追求してみたくなったからです。元々絵を描くのは好きだったのですが、デジタルイラストという新たなジャンルに挑戦することにしました。
\ 参考記事 /
実はこれも立派なキャリア|第四のキャリア「ママ」
また、新しく始めたニつめのブログは、第四のキャリアである『ママ』という属性を全面に出しています。その結果、ママの為のサービスを展開する企業様から、記事執筆のお声がけを頂きました。この出来事をきっかけに『ママ』という無報酬の役割も、立派なキャリアの1つなんだ、と感じました。
ついに本業をセーブ|第一のキャリア「会社員」
そして、大きな転機が訪れました。育休明けの社員が取得できる「時短勤務制度」が切れてしまったのです。今まで時短勤務のお陰で、正社員でありながらもパラレルキャリアを細々と続けることが出来ていたのですが、〝フルタイム正社員 × 幼児の育児 〟で一気にパラレルキャリアの継続が困難となりました。
そこで私は大きな決断をしました。本業をセーブすることです。具体的には、給料を下げてもらう代わりに、責任から解放されました。収入は減りましたが、仕事のプレッシャーから解放されることで心の余裕ができ、残業や責任の重い業務から解放されることで体力にも余力を残すことが出来るようになりました。
会社としては、産前のように〝バリキャリ〟として働いて欲しかったようですが、私はパラレルキャリアを築くために本業では〝ゆるキャリ〟に留めたかったので、交渉をしました。当然、転職や社内異動なども選択肢としてはありました。だけど「本業の継続」でしか得られないキャリア、スキル、やりがいもあったので、今それらを捨てるタイミングではないと判断しました。
\ 参考記事 /
▼ 本業を継続したからこそ気付けた私の個性の芽は「教育」と「改革」
あらたなる挑戦|第五のキャリア「ライター」
本業にギチギチに縛られることなく、少なくはなりましたが安定した収入がある事で、第五のキャリアに挑戦することが可能となりました。それが「ライター」です。これから約半年間の養成講座を受ける予定です。半年後にはライターとして活動することも可能となる土台が出来ます。(講習先での単発のライティング案件を受ける前提での養成講座です。)
やりたいことや自分の強みが分からない人にパラレルキャリアはおすすめ
長々と私のパラレルキャリア遍歴について語ってしまいましたが、何かひとつでも参考になることがあれば嬉しいです。
1つの分野を深堀りして専門性を高めていくキャリアの積み上げ方を、仮に「ストレートキャリア」と呼びますね。ストレートキャリアの方が目に見えて分かりやすいスキルを築きやすいですし、成果も出しやすいので、私個人としては羨ましいな、と感じていました。というのも、私は学生時代から「何でもできるけど、何もない。〝器用貧乏〟」だったんです。
ストレートキャリアを突き進む子と器用貧乏な自分を比較してきて、ずっと劣等感にさいなまれていましたが、ある日気付いたんです。
「でも私、人生自体はまぁまぁ楽しんではいるよな」と。
「本業」という軸をもちつつパラレルキャリアを築くことは、生活の安定感を失うことなく、生きがいを得られる。そして、本業の業界や業種に縛られることなく、色々な可能性を探ることが出来るので、自分の個性や強み、やりたいことも徐々に明るみになってきたんです。
仮に本業とは全くの異業界・異業種に転身したい時でも、パラレルキャリアで先行してスタートを切れているのでゼロスタートではない点は、大きなメリットがあります。
現時点で自分の個性や強み、好きなこと、やりたいことがハッキリしている人は、ストレートキャリアを進む方が近道かと思います。だけど、それらがまだ不確かな人、確かなものを見つけたい人にとっては、パラレルキャリアはおすすめです。興味がある方は、ぜひ気軽にスタートしてみてほしいと思います。
それでは、また。
\パラレルするには体力必要/
\その為には余計なお肉落とさなです/
* うらりえ *